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2002年発行『市民派議員になるための本~立候補から再選まで』9‐2 ヒトからヒトへどうひろげるか?

2002年発行『市民派議員になるための本~立候補から再選まで』
9‐2 ヒトからヒトへどうひろげるか?

 市民型選挙では、ヒトとヒトのつながりが最大の資源であり、財産です。政策を決めてからは、リーフレットで市民にメッセージを届けることが大切ですが、まだなにもかたちがない段階で、どのように運動をひろげ、仲間をつくっていったらよいのでしょう。
 なにか運動をしようとする時には「ヒト・モノ・カネ」が動きます。ヒトとモノとカネは自然に勝手に動くわけではなく、動かすには「運動をになう人=シカケ人」がいるということを理解しましょう。
 ヒトからヒトへ運動をひろげるのにいちばん威力を発するのは「口コミ」です。口コミで伝わる情報量の多さとはやさはオドロキです。なにか起きたとき、翌日にはみーんな知っていたという経験はだれでもあるでしょう。これを興味本位の井戸端会議としてではなく、作戦として、選挙にかかわると決めた人が、この人と思った人に思いを伝え、仲間をふやしていきます。友人たちに電話をかけまくってもいいし、FAXや電子メールを送ってよいでしょう。市外の友人にもはやめに伝えましょう。この段階はまだ不特定多数の市民が対象ではありません。自発的に動く仲間がふえるほ
ど、運動はひろがります。メッセージを受けとる市民を「ひとり」とすると、メッセージを発する「ひとりの仲間」は「千人力」のはたらきをします。運動を立ちあげるのは、ある程度の仲間があつまってからのほうがよいでしょう。すでに動きだしている運動に途中から加わるより、最初から加わってつくりあげていくほうが参加意識が高まります。
 その時期を判断し、運動の作戦を立てるのは、候補者と核になる人たちです。そのひとまわり大きいネットワークが運動の仲間。「みんないっしょに平等に」がよいと考える人がいますが、選挙にかける思いの強さは人それぞれ。選挙の情報は平等に均一にひろがるわけではありません。
 
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