カテゴリ:市民派議員になるための本( 52 )

『市民派議員になるための本・・・・立候補から再選まで・・・』
(寺町みどり著/プロデュース・上野千鶴子/学陽書房)

この本を書いてから、5年経ちます。

その間に、市町村合併がすすみ、国は小泉政権から安倍政権へといっそう右傾化しています。
「国」を重視し基本とする政策は、当然に地域社会の一人ひとりの「ひと」を見捨てることになり、弱者切捨ての政治手法は、子どもやお年より、しょうがいしゃ者など、いちばん弱い市民を直撃しています。
合併したらバラ色のはずだったのに、国からの合併特例債は数年で打ち切られ、甘いことばはウソだったと気づいたころには、どの自治体も厳しい財政状況に追い込まれていきます。
そんな流動的な政治状況は、市民派候補者にとって、不利なことばかりではありません。
既得権を持つ議員たちも、いままでのように地域密着の利益誘導型の選挙ができにくくなりました。
「ピンチはチャンス」。
今の政治状況に不安を感じている市民はたくさんいますし、このままでよいと思っている人ばかりではありません。
「政治を変えたい」市民にダイレクトに実現したい政策やメッセージを届ける市民型選挙は、手法さえ身につければ、だれにでもできます。
これから毎日、ひとつずつ、わたしからあなたへメッセージを届けます。
                                         みどり
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はじめに

 -わたしの趣味は、「政治」です。-
 エッとおどろくあなたは、「政治」のオモシロサを、きっとまだ知らないのでしょう。 わたしも以前は、政治も選挙も大キライでした。だから政治ギライの人の気持ちがわかります。コリ性だけどあきっぽいわたしが、「政治」の市民運動に10年もかかわって、生まれてはじめて本まで書いているのですから、“好きこそものの上手なれ”です。 政治の現場でつぎつぎにぶつかる問いに、さまざまな出会いのなかで、感じ、かんがえ、わたしなりの答えを見つけながら手さぐりで今日まで歩いてきました。そのみちすじをあなたと共にたどりたいと思います。
 わたしは1991年9月、岐阜市の北隣の人口19000人の小さなまち、高富町の議会議員に当選しました。立候補すると決心し、わたしのやりたい市民型選挙に取りくみ、当選してからは、初議会、議会での質疑・討論・採決、一般質問と、未知の経験ばかりで、セクハラにも遭遇しました。
 この本には、はじめて議員になる人が、じっさいに選挙や議会でつぎつぎに出会う経験を、立候補から再選まで時系列にそって、できるだけわかりやすく書きました。
 この本を読んで、「わたしもやってみよう」とあなたに思ってもらいたい-それがわたしの願いです。
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2003年の統一自治体選挙の半年前に発行した
『市民派議員になるための本・・・・立候補から再選まで・・・』(寺町みどり著/プロデュース・上野千鶴子/ 発行 学陽書房)をこれから一節ずつアップします。
「第1部 市民と自治」と「第2部 勝てる選挙』までで69節ありますので、約2ヶ月の予定です。
4年前はブログがなかったのですが、この本を読んで立候補し当選した人たちから、FAXやメールでたくさんの反響がありました。
2007年4月、この本を読んで、立候補を決意してくださる人がふえれば、うれしいです。

なお、1月20日と2月24日には「ウィルあいち(名古屋市)」で、遅れてきた人のために、本をテキストにノウハウとスキルを伝える、勝てる選挙「市民型選挙」の直前講座も予定しています。

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『市民派議員になるための本・・・・立候補から再選まで・・・』

はじめに

第1部 市民と自治

第1章 自治とは・・・
 1‐1 自治とはなにか?
 1‐2 「市民」とはだれか?
 1‐3 住民自治とはなにか?
 1‐4 「市民の政治」とはなにか?
 1‐5 「市民参加」とは言うけれど
     (コラム)市民参加

第2章 無党派・市民派とは・・・
 2‐1 無党派・市民派議員とはだれか?
 2-2 無党派・市民派議員とはなにか?
 2-3 女ならだれでもいいのか?
 2-4 無党派・市民派議員になにができるか? 


第2部 勝てる選挙

第3章 市民型選挙とは・・・
 3‐1 市民型選挙とはなにか?
 3‐2 従来型選挙とどうちがうか?
 3-3 だれもできる市民型選挙
 3‐4 市民型選挙のおちいりやすいワナ
 3-5 市民型選挙の注意事項

第4章 市民型選挙をたのしもう
 4‐1 市民型選挙はお祭りだ!
 4‐2 市民型選挙の行動3原則
 4‐3 市民型選挙は、人を変えまちを変える

第5章 立候補をどう決めるか?
 5‐1 出したい人より出たい人を
 5‐2 「決心するのはあなた」
 5‐3 あなたはなにがしたいのか?
 5‐4 どんな議員になりたいのか?
 5‐5 どんな選挙がしたいのか?
 5‐6 いつ立候補を表明するか?
 5-7 同じまちに複数の候補者がいる場合、どうするか?
 5‐8 選挙は当選をめざす!

 第6章 家族との関係
 6‐1 夫をどう説得するか?/夫はどうかかわるか?
 6‐2 子どもをどう説得するか?/子どもはどうかかわるか?
 6‐3 親(自分の親/夫の親)との関係をどうするか?
 6‐4 親族との関係をどうするか?
 6‐5 選挙でくらしはどう変わるか?

第7章 これまでの仲間や地域とどうかかわるか?
 7‐1 候補者になったら周囲はどう変わるか?
7‐2 仲間はどう反応するか?
 7‐3 仲間とどうつきあうか?
 7‐4 地域とはキョリをおく
 
第8章 公選法をどう使いたおすか?
 8‐1 公職選挙法とはなにか?
 8‐2 政治活動とはなにか?
 8‐3 どこまで許されるか?
 8‐4 選挙違反はしない

第9章 仲間をどうつくるか?
 9‐1 信頼できる核はあるか?
 9‐2 ヒトからヒトへどうひろげるか?
 9‐3 集会で仲間をふやそう
 9‐4 事務局体制をどうつくるか?

第10章 カネがなくても選挙はできるか?
 10‐1 選挙費用はだれが出すのか?
 10‐2 公費負担はあるか?    
 10‐3 カンパをどうあつめるか?
 10‐4 費用負担と権利・義務関係
 10‐5 ムダなカネはかけない
10-6 残った借金はどうするの?

第11章 政策・公約をどうつくるか?
 11‐1 どんな政策にしたいのか?    
 11‐2 政策づくりは仲間とチエを出しあって
 11-3 市民との関係のルールづくり
 11‐4 経験者に学ぶ

第12章 メッセージをどう届けるか?
 12-1 政治活動をすすめるにあたって 
 12‐2 文書でメッセージを送るには   
 12‐3 読みやすいリーフレットをどうつくるの?
 12‐4 メッセージをどう届けるか?
 12-5 はなしことばでメッセージを伝える
 12-6 どんなパフォーマンスをするか?
 12-7 メディアをどう活用するか?
 12-8 ネガティブ・キャンペーンが起こったら?

第13章 告示日までになにを準備するか?
 13‐1 選挙事務所をどうするか?
 13-2 選挙カーの準備をどうするか?
 13‐3 ポスターの準備をどうするか?
 13‐4 公選はがきのあて名書きをひろげよう
 13‐5 人手の手配はどうするか?

第14章 いよいよ選挙
 14‐1 告示日をどうむかえるか?
 14‐2 選挙事務所の運営をどうするか?
 14‐3 選挙カーの運行のノウハウ
 14‐4 選挙カーからの連呼のノウハウ
 14‐5 候補者の演説のコツ
 14‐6 公選はがきをどう使うか?
 14‐7 支援者とどうつきあうか?
 14‐8 でんわ一本、支持のもと
 14‐9 投票日はどうすごすか?
 14‐10 「当選はスタート」です

第15章 もしも落選したら・・・
 15‐1 選挙の結果は厳粛に受けとめる
 15‐2 タダの市民にはもどれない
 15‐3 「やってよかった」市民型選挙


第3部 議会ではたらく

第16章 議員
 16‐1 「当選してからが本番」です~一夜あけたら
 16‐2 議員はまちの権力者
 16‐3 議員の権力を有効利用しよう

第17章 議会(基礎自治体)
 17‐1 地方自治法を使いたおそう
 17‐2 議会は条例と予算を決める
 17‐3 議会には定例会と臨時議会がある
 17‐4 議会を維持するのにどのくらい税金が使われるか?
      (コラム)高富町の議会費の例
 17‐5 議員の身分と報酬は?

第18章 議会運営
 18‐1 初議会にどうのぞむか?
 18‐2 なにを着ていくの?
 18‐3 議会の慣例にはしたがわない
 18‐4 政党と会派の関係は?
 18‐5 議会運営委員会と会派代表者会議のちがいは?
 18-6 議会のウラオモテ-多数派と交渉するコツ

第19章 議案審議
 19‐1 議案審議の流れを知ろう
 19-2 「議員平等の原則」は、無党派・市民派議員の味方
 19‐3 本会議と委員会はどうちがうの?
      (コラム)議会公開の原則
 19-4 予算審議は政策の事前評価
 19‐5 予算(補正予算)審議のなにが問題か?
 19‐6 決算審査は政策の事後評価
 19‐7 条例案審議のなにが問題か?
 19-8 表決のとき-決断するのはあなた
      (コラム)初議会のハプニング

第20章 発言
 20‐1 議会では言論が武器
 20‐2 発言はなかったことにできない
 20‐3 一般質問と質疑はどうちがうの?
 20-4 質疑・質問にどんなルールがあるのか?
 20‐5 基本は知らないことを聞かない
 20‐6 一般質問をどうつくるか?
20-7 討論とはなにか?
      (コラム)エッ、討論がない?!
 20‐8 論理的説得力を身につけよう
 20‐9 ヤジや侮辱にどう対応するか?

第21章 議場の外でなにが起こるか?
 21‐1 出あいがしらのジャブ
 21‐2 市民派に対するイヤガラセにどう対処するか?
 21‐3 セクハラにどう対処するか?
 21‐4 他党派女性議員とどうつきあうか?
 21‐5 懇親会に出るか出ないか?

第22章 議会改革
 22‐1 慣例と前例を変えよう
 22-2 議員の通信簿をつけよう~市民の傍聴を活用しよう
 22‐3 議会事務局をどう変えるか?
 22-4 法律どおりの議会の実現を~自治法、会議規則、委員会条例の遵守
 22-4 議会をほんものの「言論の府」に!
 22-5 議会制度の根本的改革を


第4部 政策実現への道

第23章 政策
 23‐1 政策とはなにか?政策不在の自治体行政
 23‐2 政策と予算執行との関係は?
 23‐3 条例と政策との関係~上位法との関係は?
 
第24章 政策をつくる
 24‐1 問いを立てる
 24‐2 ニーズを探る/情報収集をする
 24‐3 先進事例に学ぶ
 24‐4 利用可能な社会資源を見つける
 24‐5 政策を設計する
 24‐6 事前評価する(効果と限界を測定する)
 24‐7 根拠と説得力のある議論を組み立てる

第25章 市民派議員と政策
 25‐1 政策ビジョンと得意分野をつくる
 25‐2 政策を実現するアノ手,コノ手
 25‐3 政策を審議する~議会で取りあげる
 25‐4 議員立法、市民立法を活用しよう

第26章 政策評価
 26‐1 政策評価はなぜ必要なの?
 26-2 事前評価ってなに?
 26‐3 事後評価ってなに?
 26‐4 評価手法と評価基準
 26‐5 市民監視員(オンブズパーソン)はどうして必要なの?
 26‐6 住民監査請求と住民訴訟をどう使うか?
 26‐7 だれが責任をとるのか?

第27章 のぞまない政策に介入する
 27‐1 政策を変える
 27‐2 政策に待ったをかける
      (コラム)自動車専用道路計画のルートを凍結させた!
 27‐3 政策を廃止する
      (コラム)農薬空中散布をやめさせた!
 27‐4 違法状態の改善

第28章 情報公開
 28‐1 すべての情報は市民のもの
 28‐2 情報公開制度を使いたおす
      (コラム)県議会懇親会費の情報非公開取消訴訟で勝訴した
 28‐3 職員の意識を変えよう
 28-4 公文書は語る
      (コラム)公文書を再分析する

第29章 財政に強くなろう
 29‐1 一般会計と普通会計どうちがうの?
 29-2 委託料と補助金どうちがうの?
 29-3 予算書/決算書の読みかた

第30章 行政とどうつきあうか?
 30‐1 首長とどうつきあうか?
 30‐2 管理職とどうつきあうか?
 30‐3 一般職員とどうつきあうか?
 30‐4 よい政策は実現する


第5部 市民と議員

第31章 市民派議員とどうつきあうか?
 31‐1 たかが議員、されど議員
 31‐2 市民派議員も市民のひとり
 31-3 市民派議員は、それでも権力者
 31‐4 儀礼・行事にどうつきあうか?
 31‐5 仲間とどうつきあうか?~代表・代弁はしない
 31‐6 市民とどうつきあうか?~利益誘導はしない
 
第32章 カネ
 32‐1 議員はおいしい仕事
 32‐2 議員報酬はどうつかうか?
 32‐3 調査費をどうつかうか?
 32‐4 冠婚葬祭にはカネを出すか?
 32‐5 市民にどう還元するか?

第33章 情報発信・情報収集
 33‐1 市民になにを伝えるか?
 33‐2 市民にどう伝えるか?
 33‐3 情報収集にメディアをどう使いこなすか?-マスコミからミニコミまで

 33‐4 自己研修~どこでなにを学ぶか?

第34章 市民派議員は、だれと、どう手をつなぐか?
 34‐1 市民派議員のネットワークはどうして必要なの?
 34‐2 む・しネットの役割は・・・
 34‐3 全国ネットワークはどうして必要なの?
           
第35章 つぎの選挙にどうつなぐか?
 35‐1 継投するか、しないか?
 35‐2 バトンタッチするランナーを育てる
 35‐3 任期4年の自己評価をする
 35‐4 選挙は進化する

おわりに

「産婆役」役の立場から 上野千鶴子
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