人気ブログランキング | 話題のタグを見る
 議員の仕事の在り方が問われ続け、最近は、いろいろな集まりや勉強会が企画されています。
 集団で何かしようという以前に、議員の仕事の基本は、議員一人ずつのレベルアップにあるのは当然です。

 実践的かつ実戦的な議員活動、議会活動ができるようにと、連続の講座を企画しました。
 議員は4年がいのち。私たちの講座は、いつも、目からウロコの講座、といわれています。

 政党や組織などの議員はそちらで勉強できますから、この講座の対象者は、「無党派・市民派の議員および立候補予定者」とします。
 先着15名。
 もし、この案内をご覧いただいたら、知り合いの方に勧めていただけると嬉しいです。
 転載、転送歓迎です。 

2008年
 「議員としてのスキルアップの連続講座」開催のご案内

講座の案内文 3ページ 印刷や転送用のPDF版 189KB


    
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)

                                    
 議員に当選したものの方針や見込みが立たない人、課題はあるものの停滞している人、議員を続けては来たけど行き詰まっていると感じる人、知らないうちの“マイペース”にはまっている人、悩みが多いのが現場とはいえ、転換するのは自分のちから。

 議会の基本を押さえつつ、成果のある議員活動をするためのスキルアップ講座を連続で開きます。
 連続で参加されることを前提に内容を組み立てています。
 3回の受講後は 「ひとがかわる」 はず。

 議会活動の基本と原則は、議員の数(人数)に頼るのでなく、各種の手法とテクニックを知り、かつ使いこなす実践に尽きます。
「無党派・市民派」議員として議会で働くために、勉強会でさらなる力をつけましょう。

 参加を希望される方は、寺町知正まで問い合わせください。
    (メールとFAXの両方で)
 M&T企画の勉強会にはじめて参加される方は、申し込み方法をお電話でお問い合わせください。 
 講座内容について、不明の点は寺町知正までお尋ねください。
    (先着順。定員15名)

【日時・場所】
  第1回 2008年8月22日(金)13時~23日(土)12時 
               「ウィルあいち」(名古屋市)
  第2回 2008年10月24日(金)13時~25日(土)12時
               「ウィルあいち」(同)
  第3回 2009年1月下旬か2月上旬の金・土曜 (近日中に確定) 
                    (ウィルあいちを予定)

【基本構成】
  第1回 「議会で働くために、まず各種の基本を身につける」
  第2回 「議会活動のレベルアップ、各手法の実践的テクニックを身につける」 
  第3回 「一般質問と議案質疑の組み立て、情報公開、不正支出、予算審議対策」
  ※ 各回とも、講座終了後、希望者の任意の相談があれば応じます。

●会場:「ウィルあいち」(名古屋市内)  
 講師・寺町みどり&ともまさ 

《講座対象者》 「無党派・市民派」の議員および立候補予定者
        (初めての参加者は、別途、誓約書の提出あり)
《参加費》 1万5千円 (2日間の通し)
        (宿泊&夕食あり=別途約5千円)

《締め切り》先着順。定員15名になり次第受付終了

《問い合わせ&申し込み先》 寺町知正 (岐阜県山県市議) 
    mail tera-t@ktroad.ne.jp  tel/fax 0581-22-4989  
   (原則として部分参加はお断り) まず、お問い合わせください。

《共催》 M&T企画(寺町みどり&ともまさ)
     「女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク」


 第1回 「議員としてのスキルアップの連続講座」 
●日時:8月22日(金)13時~23日(土)12時
 ●会場:「ウィルあいち」(名古屋市内)  講師・寺町みどり&ともまさ 

「議会で働くために、まず各種の基本を身につける&決算審査対策」

スケジュールおよび内容
 8月22日(金)13時~20時 
《セッション1》「議会の基本を知らないと議員活動は安易に流れる」
 ・議会とはなにか-基本的な議会のルールと流れ
 ・議会における議案とは何か。本会議と委員会。審議・審査とは何か

《セッション2》「原則に基づく的確な発言、議論が効果を生む」
 ・質疑とは何か、一般質問とは何か、その違い 
 ・獲得目標の設定が不可欠。質疑・質問の組み立て方/答弁の引き出し方
 
《セッション3》「公的手続きを使うことで影響と効果は倍増」
 ・誰でも都合の悪いことは隠したい=情報公開で真の背景が見えてくる
 ・流れの転換やダメ押しには住民監査請求も=請求することで実力と実績倍増
 ・議会活動、情報公開、住民監査請求などの連係であなたのステージがアップする

23日(土)9時~12時
《セッション4》 「9月議会にむけて=決算審査のために」
 ・予算概論-自治体財務・予算のしくみと流れ、決算審査に向けて
 ・昨年成立の財政健全化法=07年度決算は指標公表、08年度決算から健全化計画

《セッション5》 「議会や行政との関係での具体的問題の解決」
 ・下記の課題に対応して、認識の整理をする

 (課題) あなたが議会や行政との関係などであなたが抱えている問題について、A4用紙1枚 (フォーマットあり)に具体的に書いて、8月10日までに送りください(この用紙に記入することで課題がある程度整理できるはずです)。

※ 参加確定後に、上記課題や講座の進め方の案内などをお知らせします。
    
※ 参加確定後に、宿泊や夕食、朝食など、講座周辺のことの詳細をお知らせします。 
  担当 島村きよみ(愛知県日進市議)  shimamoon@re.commufa.jp 

講座終了後、困りごとなどで任意の相談があれば応じます(希望者のみ)。


 第2回 「議員としてのスキルアップの連続講座」 
●日時:10月24日(金)13時~25日(土)12時

「議会活動のレベルアップ、各手法の実践的テクニックを身につける」

 10月24日(金)13時~20時
《セッション1》「議会改革を=自分の議会がすべてじゃない」
 ・議会運営の問題点-議会の内と外の区別を明確にする
 ・申し合わせの点検・見直し。「自分の議会がすべて」じゃない

《セッション2》 「じょうずに使おう! 直接民主主義の制度」
 ・請願・陳情、直接請求など
 ・民主主義は「ノー」から始まる=異議申立・審査請求など不服申立など

《セッション3》「私のまちの情報公開の問題点と改善」
 ・情報公開の制度と条例、請求のテクニック。
 ・課題の情報(非公開)文書の点検と問題点=改善点
 ・異議申立の仕方、構成、要点。(情報公開訴訟)

25日(土)9時~12時
《セッション4》「議会の議論を鍛える住民監査請求の立論」
 ・住民監査請求の制度とテクニック。
 ・不当支出や違法支出の実例の検討。住民監査請求するとどうなるか
 ・議会議論で決着がつかなければ住民監査請求、住民訴訟も視野に

《セッション5》「議会改革で抱えている具体的問題の解決」


 第3回 「議員としてのスキルアップの連続講座」
●日時:2009年1月下旬か2月上旬の(金)13時~(土)12時

「一般質問と議案質疑の組み立て、情報公開、不正支出、予算審議対策」
    1月or2月  日(金)13時~20時  
《セッション1》「議案質疑を深める」
 ・議論の仕方。議案の争点、質疑の論点、獲得目標の設定の必要性
 ・あなたの具体的事例にあわせて質疑の手法の問題点を検討、他の事例の検討

《セッション2》 「一般質問を深める」
 ・議論の仕方。議案の争点、質疑の論点、獲得目標の設定の必要性
 ・あなたの具体的事例にあわせて一般質問の手法の問題点を検討、他の事例の検討

《セッション3》「まちの情報公開度を高め、支出を斬る」
 ・非公開情報への異議申し立てとその点検=立論・議論の実践でもある
 ・『こんな非公開!」の実例を持ち寄り検討。
 ・実際の住民監査請求の立論と展開の実習。

 1月or2月  日(土)9時~12時
《セッション4》 「3月議会にむけて=予算審議のために」
 ・予算の概論と予算書点検、着眼点や論点などの 《セッション5》「まとめ」
2002年発行『市民派議員になるための本~立候補から再選まで』

9-4 事務局体制をどうつくるか?

 市民型選挙の活動は、スタートから投票日まで、情報を収集し、話しあいをかさね、目標と作戦を立て、それを確実に実践し、結果を見て、つぎの行動に反映していくというプロセスをたどります。これは政策をつくるプロセスにきわめて似ています。つまり「問いを立て、計画立案し、具体的な政策を策定し、実践し、評価する」という、おなじプロセスをたどるのです。市民型選挙をやっていくと候補者と仲間は、選挙という現場で、このプロセスを実践的に学び、確実にきたえられます。政策まで仲間でつくるわけですから、議員に必須の政策立案能力もつくというわけです。
 この市民型選挙をになうには、運動のカナメとなる事務局体制が必要になります。事務局も「やりたい人がやる」が基本です。
 当選という目標に向けてやるということが大前提で、情報を収集し、具体的な運動を組みたて、方向性を出す、行動方針を決めるということが、事務局の最大の役割です。同時に、仲間たちに情報を発信し、連絡調整することも大切な仕事です。
 事務局体制は、候補者と核になる人を中心に、思いの強い人で、気心のしれた仲間でつくるとうまくいきます。事務局は、運動がすすむとほとんど毎日あつまって話しあいをすることになるので、時間の余裕がある人がよいでしょう。人数は4~5人から多くても7~8人。事務局は、方針を決めるときにゲキ論になることがありますし、選挙には作戦上、外に出さないほうがよい情報もありますから。
 事務局メンバーが決まったら、候補者はその人たちの家にごあいさつに行くといいでしょう。事務局になる人は候補者と同じくらいの時間を選挙にさくことになるので、先制して、夫や家族に候補者みずから了解を取っておくのです。
 わたしは選挙のとき、中心メンバーの家を「今後○○さんにお世話になります。ご家族にはご迷惑をおかけすることになると思いますが、よろしくお願いします」と一軒ずつ訪問しました。「ワザワザ来てもらわなくても」と言われましたが、その後、彼女たちが家をあけやすくなったのは言うまでもありません。
 「候補者がアタマをさげる」ことも、効果的なひとつの作戦になります。 
 
2002年発行『市民派議員になるための本~立候補から再選まで』
9-3 集会で仲間をふやそう

 口コミである程度の仲間がひろがったら、カオあわせの集会を開きましょう。
 このとき、市民型選挙の原則や方針を共通認識としておくとよいと思います。候補者にはじめて会う人もいるでしょうから、候補者の思いをしっかりと伝えることが大切です。投票日まで仲間としてやっていくことになる人たちですから、参加者にも自由に思いを語ってもらいましょう。ここで出た願いや意見は政策としてかたちになることが多いので、記録をキチンととること。運動に参加するかどうか決めずに誘われてきてる人もいるでしょうから、集会のシカケ人は、できるだけ前向きな話題を提供しましょう。仲間が数人しかいないなら、集会というより会合でもいいのです。
 この後、告示日まで、積極的にミニ集会を組んでいきましょう。集会に大切なのは、あつまった人の数ではありません。ひとりでも仲間がふえれば大きなチカラになります。だから、候補者を自宅に招いて友人と話を聞きたい、と頼まれたらどこにでもでかけましょう。候補者は、事務仕事をするよりは、まちに出てヒトに会うことを重点に。候補者はひとりしかいないわけですし、市民は候補者に会って話したいものです。ミニ集会をかさねて、候補者に共感し、自発的に動いてくれる支持者がふえれば、運動は確実にひろがります。この人を応援したいと決めた人は、候補者が休んでいるときも寝ているときも、まちを走りまわってくれます。
 市民型選挙は、一票ずつを積みあげるたし算の選挙であると同時に、支持者が自発的にひろげるかけ算の選挙でもあるのです。
 個人と個人が自発的に相乗的に動くとき、ヒトの動きはうねりとなって、新たな風を起こします。おなじ立場の市民は、この女たちの変化の風を、きっとまちのどこかで感じとるでしょう。
2002年発行『市民派議員になるための本~立候補から再選まで』
9‐2 ヒトからヒトへどうひろげるか?

 市民型選挙では、ヒトとヒトのつながりが最大の資源であり、財産です。政策を決めてからは、リーフレットで市民にメッセージを届けることが大切ですが、まだなにもかたちがない段階で、どのように運動をひろげ、仲間をつくっていったらよいのでしょう。
 なにか運動をしようとする時には「ヒト・モノ・カネ」が動きます。ヒトとモノとカネは自然に勝手に動くわけではなく、動かすには「運動をになう人=シカケ人」がいるということを理解しましょう。
 ヒトからヒトへ運動をひろげるのにいちばん威力を発するのは「口コミ」です。口コミで伝わる情報量の多さとはやさはオドロキです。なにか起きたとき、翌日にはみーんな知っていたという経験はだれでもあるでしょう。これを興味本位の井戸端会議としてではなく、作戦として、選挙にかかわると決めた人が、この人と思った人に思いを伝え、仲間をふやしていきます。友人たちに電話をかけまくってもいいし、FAXや電子メールを送ってよいでしょう。市外の友人にもはやめに伝えましょう。この段階はまだ不特定多数の市民が対象ではありません。自発的に動く仲間がふえるほ
ど、運動はひろがります。メッセージを受けとる市民を「ひとり」とすると、メッセージを発する「ひとりの仲間」は「千人力」のはたらきをします。運動を立ちあげるのは、ある程度の仲間があつまってからのほうがよいでしょう。すでに動きだしている運動に途中から加わるより、最初から加わってつくりあげていくほうが参加意識が高まります。
 その時期を判断し、運動の作戦を立てるのは、候補者と核になる人たちです。そのひとまわり大きいネットワークが運動の仲間。「みんないっしょに平等に」がよいと考える人がいますが、選挙にかける思いの強さは人それぞれ。選挙の情報は平等に均一にひろがるわけではありません。
 
2002年発行『市民派議員になるための本~立候補から再選まで』
第9章 仲間をどうつくるか?

9‐1 信頼できる核はあるか?

 選挙をするときに、必要なものはなんでしょう?
 市民型選挙で必要なものは、「候補者、仲間、市民」です。この章では、仲間をどのようにつくっていったらよいのかを、考えてみましょう。
 すでに「政治を変えたいね」と話しあっている数人の仲間がいて、そのなかのだれかが候補者にきまっている場合もあるでしょう。候補者が決まっているとすると、つぎに必要なのは核になる仲間、候補者といっしょにホンキで選挙をになう人です。市民型選挙をしたい人から「おカネはいくらぐらいで、何人いればできますか?」という質問をよく受けます。「わかりません」と答えるのがほんとうなのでしょうが、経験的に「ホンキの5人と30万円」と答えています。
 核になる人の第1の条件は、とにかく候補者自身がなんでも話せて信頼できることです。かならずしもいままで市民運動をやってきた人でなくてもよいでしょう。市民運動は好きじゃないけれど選挙ならやりたいという人もいますし、選挙だけはキライという人もいます。政治を変えたいという仲間たちと、新たな運動をつくっていくのが市民型選挙です。 核になる人は、候補者の意中の人がいれば、その人にお願いするのが最善です。ここは他人の評価ではなく、候補者自身の直観を信じましょう。
「仲間のなかからえらばねば」と話しあって決めると、候補者がニガテだと感じている人が選ばれたりします。ことわると気まずい関係になるし、譲歩すると最後まで苦しい選挙になるでしょう。あわない人とはぶつかり続け、候補者のストレスとなり、途中で決裂ということもあります。
 核になる人がすぐ見つからない場合は、役割を固定せずに、いっしょにやっていくなかで、この人ならという人を見つけましょう。
 核になる人の資質と条件は、「候補者を支えることができる」「仲間から信頼される」「時間が自由になる」「調整能力がある」「ものごとに動じない、かつ柔軟な判断ができる」「ネガティブな発想、発言をしない」などです。
 この条件をすべてクリアしていなくてもよいのですが、まったくこの条件にあわない人は避けたほうがよいでしょう。よく読むと、候補者に必要な資質と共通します。
 運動をになうことができる人は、候補者にもなれるということです。責任者になる人はひとりですが、こういう人が、ほんとうに5人も見つかれば最高です。
←menu